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ホテル・チャンプアン

ウブド中心部から歩いて20分~30分くらいでしょうか、、チュリッ川とウォス川の二つの川が合流するチャンプアン渓谷があります。チャンプアンとは、「ふたつの川が交わるところ」という意味です。

8世紀、ジャワから渡ってきた仏僧ルシ・マルカンディヤが、この渓谷の美しさに魅かれ祠を建てた跡に従者たちが残り、グヌン・ルバ寺院を建立しウブドの村を築いていったそうです。
この寺院の周りにはたくさんの薬草(ウバド)が自生していたそうで、そのウバドが現在のウブドという地名にもなったという、ウブド発祥の地でもあります。

ドイツ人画家のワルター・シュピースは、1928年2月からこのチャンプアンの土地に新居&アトリエの建設を始め、約10年暮らしたといいます。このチャンプアンの家は、やがてチャーリー・チャップリンはじめ世界中から芸術家や有名人が集うことになり、シュピースはその社交界の喧騒から逃れるためにさらにひなびたイセの土地へとアトリエを移すことになるのですが、、

その当時の建物は、1970年代に全てが取り壊されて新しくバンガロータイプのホテルとして生まれ変わりました。

それが、現在のホテル・チャンプアン(Tjampuhan Hotel&Spa)です。

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バリの伝統的な草葺き屋根のエントランス。

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チャンプアン渓谷を望むとても開放的なロビー。

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このテラスは、シュピースの往年のアトリエを模したという「シュピース・スイート」という部屋のテラスなのですが、滞在客がいたために中は見られなかったので外観だけ写真に収めました。

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お隣にある小さな池。
ここが、もしかしたらシュピースが棚田をかたどってデザインしたというプールの跡地でしょうか??

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今回はスケジュールに時間がなく、見学だけで終わりましたが、ホテル・チャンプアンのシュピース・スイート、いつか一度は泊まってみたい。
シュピースの魂の一部を感じ取ることが出来そうで・・・



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ジャティルイの棚田

2月2日には、タマン・アユン寺院、プラタン湖、そしてジャティルイの棚田、、と移動しました。
バリ中西部タナバン県にあるジャティルイの棚田は、2012年にユネスコの世界文化遺産に選ばれています。

バトゥカウ山を背景に、見渡す限りの広大な棚田が広がります。

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ユネスコの世界文化遺産選定理由として、この棚田を維持していくための「スバック」という治水システムが認められたのだそうです。

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スバックは、乾期の水不足に悩むバリで、水争いを避けて下流まで公平に水を行き渡らせる灌漑組織でもあり、自治組織でもあります。
自治組織のルールとして、水の配分だけでなく稲の品種や作付時期、作付回数、輪作体系、用水路や農道の補修と掃除などの共同作業、農耕儀礼や祭祀などの行事が定められ、違反者にはペナルティーが科せられるのだそうです。

これは、日本の中山間地の棚田を維持していくための集落ごとの自治組織を、さらに強化し厳密に共同管理していくシステムなのだと感じました。
日本の中山間地の棚田は全体として壊滅寸前の危機にあるように思いますが、バリのスバックはこの何十年も大きな変化はなくむしろ微増しているということで、これは何世代も続けていくことのできるインフラが維持整備されているということでもあり、社会的、文化的に持続可能な素晴らしいシステムになっているだと思います。

日本の中山間地の棚田は、集落共同体が崩壊していく中で、「水路をどう維持していくか?」が、とても大きな課題だと改めて感じました。

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水路が壊れれば、棚田は崩落していきます。。
山林の荒廃だけではなく、この問題は本当に大変なことなのです。。。

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スバックが継続している背景には、『「神と人、人と人、人と自然」という3つが調和した時に真の幸福が訪れる』という、ヒンドゥー教の哲学「トリ・ヒタ・カルナ」があります。トリ・ヒタ・カルナとは、サンスクリット語でそれぞれトリ(Tri)が3、ヒタ(Hita)が安全・繁栄・喜び、カラナ(Karana)が原理、理由を意味します。

本当に、神と人、人と人、人と自然という3つの調和が取れた世界は美しいでしょうね。。




イセ(Iseh)とシュピースのアトリエ

2月3日には、ウブドからシドゥメン(Sidemen)、そしてイセ(Iseh)まで足をのばしました。
シドゥメンは、近年のウブド中心街の喧騒から逃れるように外国人観光客が増えてきているそうです。
そのシドゥメンからさらにアグン山のすそ野へと近づいたところに、イセ(Iseh)という村があります。

イセは日本の伊勢にも何か通じるものがあるのでしょうか、、
とても神聖な気に満ちた土地でした。

イセは、ドイツ人画家のヴィルター・シュピースが、晩年のアトリエを構えた土地でもあります。
そのアトリエは、現在は何の看板もなく個人の別荘となっているということなので、見学することはほぼ不可能だろうと思っていました。

そこをドライバーのデワさんが根気よく聞き取りをして下さり、雨の中、奇跡的にもシュピースのアトリエへ到着。

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そして、中も見学させていただけることになったのです。

雨と霧に覆われたその風景は、まさしくシュピースの描いた幻想的なイセの田園風景でした。。

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このテーブルで、この風景を眺めながら客人をもてなしたのでしょうか、、


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雲が晴れ、少し陽が射してきました。
アグン山のすそ野もうっすらと見えてきました。

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シュピースのアトリエからほどなく、棚田を望む小さなワルンがありました。

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開放的なテラスから、棚田とそのすそ野を望ませてくれたアグン山を見上げます。

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すそ野から思い描く聳え立つアグン山は、エネルギーに満ち、あまりにも近すぎて怖いほどの迫力を感じました。
今にもマグマを噴出させて噴火しそうな怖さなのです。。

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確かに怖かったのだけれど、いつかイセにはもっと長く滞在してみたい!!

願わくば、、、シュピースではないけれど、ここに小さな隠れ家を持ちたい。。

そんな不思議な魅力にあふれる土地でした。。



ヒスイカズラ

ウブド市内に、無添加の手作り石けんで有名な手作り石鹸工房ブラット・ワンギ(BURAT WANGI)があります。
その工房の入口に、吸い込まれるように神秘的な翡翠色の花が咲いていました!
最初は花とは分からずに、「え、この色は何なのなんだろう?」と、近づいて行ったのです。。

花の精に呼ばれたのでしょうか、、

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近づいてびっくり、その色の美しさに思わず歓声をあげてしまいました!

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この花の名前は、ヒスイカズラ(翡翠蔓)。
フィリピン島などごく一部の熱帯雨林に自生するマメ科の植物で、コウモリが受粉媒介をするそうです。
(熱帯雨林の森林伐採が進む中自生のヒスイカズラも減少し、絶滅の恐れのあるレッドリストに入れられているということで、それはとても胸が痛む残念なことです。。)

一年に数日間しか開花しない花なそうで、偶然にも出会うことが出来とても幸せでした!!

2014年2月3日の出会い。

花言葉は、「私を忘れないで」。
間違いなく、忘れようにも一生忘れることのできない美しい花です。


胸の奥に、貴女の色と姿を留めました。

ネカ美術館

1976年に、ステジャ・ネカ氏が開設したウブド市街北西部にあるネカ美術館。

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入口から進んでいくと、美しい花が出迎えてくれました。
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自然豊かな庭園の中に、テーマ別に6つの展示館が点在しています。全体をゆっくりと見ようとすれば、3時間~4時間は欲しい広さかもしれません。美術観賞は、体力が要ります!(笑)

中でも、印象に残った作品を何点か。。

この絵は、バリの農民の稲の収穫風景なのですが、穂刈りをしている点に興味をそそられました。
現在も、稲を穂刈り(稲穂の部分だけを刈り取る収穫方法)をしている圃場をたくさん見かけたのですが、絵画にも表わされているということは、この収穫方法がバリの伝統的な収穫方法なのでしょうか??

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こちらは、少年が舞う戦士の踊り。
目を大きく見開き、肩を怒らせて全身の関節をくねらせて踊るこのような少年の姿には、毎晩のようにウブドの各地区で開催されている歌舞団の公演で出会うことが出来ます。

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美しく官能的なバリの自然の中に描かれるトップレスの女性たち。
自然に溶け込んでいますね、、ああ、、私もこのような姿でこのような自然の中で暮らすことが出来たら、どんなにか幸せだろうー!!(笑)

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バリ・ヒンドゥにおける生・死・再生のサイクルがそれぞれを象徴する方角に表されている絵画。
南東(右下)には誕生、下中央に結婚式(歯切り式)、西には死(火葬式)、北東方向へは、魂の輪廻転生を象徴する鳥たちが寺院へと向かい飛んで行く。全てのものは、中央右に描かれたバロンとランダの踊りに象徴される正と負の永遠の対立を軸に回っている、という世界観。

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「惹かれ合う心」というタイトルのこの絵は、美術館創設者のネカ氏がもともとは別の絵であったものを、「青年は少女に惹かれているように見える」ということに気づき、ひとつの作品として展示されることになったそう。
もとは別々の絵であったということが信じられないくらい、二人の空気が調和しています!

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「ラーマのシータへの約束」と題された、古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の1シーン。
魔王ラーワナに誘拐されたシータ姫を探し出すために遣わされた白猿ハヌマンが、王子のシータ姫への愛情と救出の約束の証として王子の指輪をシータ姫に渡す。
ハヌマンはとても勇敢なサルなのですが、この絵の顔は、ちょっとあれですね!??
でも、指輪の意味を悟ったシータ姫の表情がとても良い!!

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最後に、バリの友人お勧めの休憩室の窓を。。。

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ネカ美術館、もう一度ゆっくりと鑑賞に行きたい美術館です!

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